3.恐怖から無の境地へ 損切り出来ない心理

何故、損切りが出来ないのか? 頭では理解しているのにどうしても出来ない・・・・

イロイロな行動ファイナンス理論の本に書かれていることだが、多くの人はあのような理論でその原因を突きとめ理解する事は出来たとしても、実際に損切りの出来るトレーダーに成長する事は不可能だろう。

何故ならば、その感情がどのようにして生まれるか?

それを理解してからでないと

躊躇なく損切りの出来る精神状態を作り出すことは絶対に出来ないからだ!!

では、最初にあなたが 初心者・・・それも・・・ 口座開設したてで損失の恐怖を味わう前の状態を思い出して欲しい。

ビギナーズ・ラックを何回か体験したのではないか? 

2003 年後半から2005 年後半や、アベノミクスが始まった当初は買ってほったら かしにしておけば

サルでも儲かった。

ポジションの取り方、エントリータイミングなど関係なく儲かった。 訓練されたトレーダーから見たら

正気の沙汰とは思えないほどの大きなポジション 

を何の恐怖も感じる事なく建てる事が出来ただろう。

これは、初心者ながらも成功する為に必要な 無の境地 を知らずのうちに実行したせいである。

しかし、手痛い損失を受けると トレードに恐怖を感じる。 つまり 無の境地から 恐怖を感じるようになる。

大き目のポジションを持つと 利益を逃す恐怖からサッサと利食いをしてしまう。

心が恐怖に支配されているからだ。  そして、ロスカットが迅速に出来ない。

トレードをするたびに、躊躇し恐怖し失望し裏切られた 気分になる。

損失ばかり増えていく・・・・

そこで、ある者は 手法が違っていたのだ!! 選んだ銘柄が悪かったんだ!! と思いイロイロな勉強をはじめる。

ファンダメンタルズ分析・テクニカル分析 種類はさまざまだ。

実はこれが、大きな間違いなのだ!!

成功する秘訣はそんなところには存在しない!!

では、たとえ話をしよう・・・テクニカル分析を研究しまくったとする。 

RSI・サイコロジカル・ボリンジャーバンド・MACD・ストキャスティクス・移動平均線・ローソク足の見方・酒田罫線法・トレンドライン上値抵抗線・下値支持線・チャンネルライン

指標を出したらきりがない・・・・・

これを勉強熱心なあなたは一生懸命に勉強した事だろう・・・・

でも、儲かる事が出来ない。 

RSIの見方を完璧にマスターしたのに・・・・一生懸命に勉強したのに・・・・・

確かにあなたは、RSIというテクニカル指標を勉強しただろう、

しかし 

覚えたテクニカル指標を心のよりどころとし、含み損を抱えたままのポジションに頑固に固執しなかったか?


トレードが怖くてたまらない、しかしテクニカル指標を覚えれば勝てると思い込みそれに希望を見出し 
それを心のよりどころとし 忠実にサインに従った。 

しかし・・・
サインには騙しがある、
100%確実なものなど存在するワケがない。 

でも、苦労して勉強したものが報われない・・・・マーケットに

裏切られたという感情になる。

または、そのテクニカル指標・売買手法を教えてくれた人、Eブック、DVDの製作者に対して逆恨みの感情を抱く。

失望する、恐怖がよみがえる・・・・  そこで今度はRSIがダメだ・・・・
サイコロジカルを覚える でもまた損をする。
サイコロジカルもダメだ・・・・ ボリンジャーバンドだ!!

さて、理由がわかっただろうか?  あなたは、利益の出るトレードをする為に必要となる感情のコントロールを無視して

恐怖の感情を持ったままでトレードしているから勝てないのだ!!

恐怖を感じている自分の感情を克服するのではなく、小手先でテクニカル指標だけをいじっているから勝てないのだ!!

恐怖を克服できない自分の未熟をたなにあげ、テクニカル・投資手法のせいにしているから

勝つ事が出来ないのだ!!

ポジションが逆行すれば

マーケットから裏切られた気分になり、
自己嫌悪を感じるだろう。
マーケットから攻撃を受けている気分になるだろう。

なまじ、必死に勉強した自負があるだけに強固にそれに固執してしまう。
だけど、ここで冷静になり考えて欲しい。

マーケットがいつ
あなたに参加してください!! と頼んだ?
マーケットがいつ、
RSIの通りに動きますから株を買ってください
と頼んだ?

マーケットはあなたを攻撃したりしない、好き勝手に動くだけだ。 
だったらそのマーケットがドチラに動こうとしているのか?

それを、恐怖に満たされた感情のままでマーケットを見るのではなく、完全に感情をコントロールし

無の境地 で見ることが大切なのだ。

トレードでポジションを建てた後、ポジションが逆行して資金が減る時には誰にでも恐怖の感情が生まれる。 

それは人間にそなわっている防衛本能のせいだ。(感情をコントロールするように訓練されたトレーダーは恐怖を感じない。) 

しかし、恐怖を感じる人間は その精神的苦痛から逃れようと 

損失そのものを避けることばかりに神経を集中させる。
また、ある者は現実逃避をはじめる(塩漬け)
また、ある者は自分の間違いを絶対に認めない
(ロスカットをしない)

訓練されたトレーダーは損失を避けようとはしない。 損失はさけようがない、だが損を小さくする事に神経を使っている。

マーケットは損失も沢山あたえるが、利益を出す機会もほぼ毎日、無限に与えてくれる。

しかし、恐怖に心が支配されていると マーケットが発している 利益の情報 さえも無視してしまうことになる。

さて、間違いを認めたくないという人間の感情はドコからくるのだろうか?
(トレードの場合にはロスカットをしないという行為)

損失を出すと、感情のコントロールの訓練がされていないトレーダーは 

マーケットに裏切られた感情を持つ。
マーケットから自分の意見をまっこうから反対され、けなされ拒絶された感情を持つ。

とにかく、非常に不愉快な思いをさせられる。これは物凄い精神的苦痛である。

日常生活に例えてみて欲しい。

信用している者に裏切られた、例えば恋人・妻に浮気をされた。

物凄いショックを受ける 、しかし 心のどこかで その事実を認めたくない、嘘であって欲しい願う 気持ちが生まれる。

これは、極めて人間的な感情である。

これが、トレードでは

一生懸命に勉強した高確率のテクニカル指標が間違えるワケがないと言い聞かせる。 一時の含み損であって欲しいと願う。

これも、極めて人間的な感情である。

もう一つ例を出そう・・・・

夜、ベッドに入り 恋人・もしくは妻に セックスを求めたとする。 
でも「疲れているから」と拒絶された・・・・・

ふざけんな!! 誰の為に働いてると思ってんだ!!

と憤慨する男が多い。(言葉にこそ出さないが) 


そして、 人格を否定されたくらいのショックを受けたり、「もしかしたら嫌われている? 飽きられた? 」 と不安を感じる者もいる。

これは、極めて人間的な感情である。


これがトレードでは 

研究に研究を重ねた 売買ルールがまったく機能しない・・・・・ 

マーケットに拒絶されたと感じる、または嫌われていると感じる。

これも極めて人間的な感情だ。

では、もう一度 日常生活の話に戻る。

信用している者に裏切られた、例えば恋人・妻・夫に浮気をされた。

物凄いショックを受ける 、しかし 
心のどこかで その事実を認めたくない、嘘であって欲しい願う
感情が生まれる。

この感情が全くなく、 

浮気? 別にいいよ・・・・
君は自由奔放な人だし
浮気をする君の心を支配する事は無理だから
だけど性病だけは持ってこないでね・・・・

という人間がいたとしたらどうだろうか?

恐らく、その者は 恋人・妻に対して全く期待していないか信用していないか  愛していないかのどれかである。

ある部分において一般的な人間的感情の欠如があると考えられる。

では、トレードに戻ってみよう。

マーケットは好き勝手に動く、

マーケットは支配できない。テクニカルは騙しがある。

(君は自由奔放な人だし浮気をする君の心を支配する事は無理だから、浮気しても仕方がない)

もう、理解していただけだだろうか?

トレードでポジションを持つのはあなたの自由である。
マーケットはあなたに参加して欲しいなどと頼みはしない。

マーケットに

自分の思い通りに動く事を期待する
感情を持つほうが間違いなのである

つまり、何も期待しないし、何も信用しない あるがままを受け入れる。

これは、日常生活ではあまりない感情であり 非人間的である。

トレーダーとして成功するためには、ある部分において
人間的感情の欠如が要求されるのである。

トレードに

人間として当たり前の感情、つまり 日常生活 で感じる感情をそのままトレードに当てはめるから無理があり有頂天・快感・興奮恐怖・裏切り・拒絶・絶望という感情が生まれるのだ。

だから、利益が出ると有頂天になり自己陶酔し、含み損が出ると裏切り・自己嫌悪・恐怖・拒絶 といった感情が生まれるのだ。

感情を完璧にコントロールし一切の感情が存在しない無の境地にたどりつこうと訓練をする前に、

マイナスの感情が生まれるメカニズムを理解して
いなければ絶対に無の境地にたどりつけない。

トレードにおけるマイナスの感情とは

有頂天・快感・興奮・恐怖・裏切り・拒絶・絶望  と全ての感情がマイナスである。

これは努力して習得できるものではなく考え方を切り替え、


思考回路を
根本的に変えなくてはならないのだ!!

以下の言葉を心に刻んで欲しい。

マーケットは好き勝手に動く、そこに悪気はない!! 

だから期待するな!! 期待をしなければ 裏切られたという感情は生まれない。

マーケットはあなたを嫌っているワケではない!!
あなたを損させようと攻撃してくる敵ではない!!

マーケットは無限の利益の機会を与えてくれている。

とにかくマーケットに何も期待しない事、何も信用しない事
(テクニカル指標に過度の信用を寄せ、強固に固執しロスカットをしない行為をやめるという意味)

また、感情のコントロールが完全に出来るまでは、裏切られても頭にこないで済む程度の ポジション を建てること。
(そもそも、裏切られるという表現じたいがおかしいのだが)

期待して、夢を見て 大きなポジションを建てるから 裏切られたという感情が生まれるのだ。

だから、小さく始めるんだ。

トレーダーにとってマーケットのつけた目の前にある株価だけが真実である。

最優先すべき、議論の余地が一切ない、唯一絶対の真実である。

だから、ポジションが逆行すれば、損失が小さいうちに素直に間違いを認めて責任を取ること。 (つまりロスカットをする。)

これが出来るようになるだけでも、びっくりするくらいメンタルが安定する。よってトレードに対する見方も変わり、利益も安定して出てくるという状態に変わっていくのである。

CMBトレード塾は 相場が下がると門下生が増える傾向がある。

入塾者のほとんどが、 エントリー恐怖症になっていることだろう・・・

でも、恐怖を克服し、無の境地 にたどりつかなくては マーケットでの成功は絶対に望めない。

これからもメンタルを強化する為に必要な事、つまり 思考回路の転換 に俺は全身全霊をかけて教えていきたい。

マーケットで勝つ秘訣

必勝法・手法には無い。

マーケットで勝つためには、手法は何でもいいから、一貫した正しい知識と技術と感情のコントロールをすることなのだ。これを肝に銘じてトレードに励んでほしい。




せっかく教えたんだから、さっさと稼げるようになるんだぞ

内田博史

内田博史のプロフィール

1.メンタルコントロールの重要性

2.つい、ルールを無視してしまう人間の弱い心

3.恐怖から無の境地へ 損切り出来ない心理

Copyright © 株式会社CMB. All Rights Reserved.