【窪田剛の注目株】ついに5万円突破の10月相場。AI・半導体関連はバブルか? さらに新たなうねりも…


2025年10月相場を振り返って

日経平均株価50,000円到達!!

先月は「45,000円到達!」と言っていたのに、もう5万円。なんなら52,000円も超えてきました。

この大きな上昇の恩恵を受けている人はいいけれど、「私の株は上がらない!」、そう思っている人も多いと思います。上がっているのはAI関連の株がほとんどで、個人投資家に人気のグロース銘柄は鳴かず飛ばずの状態が続いているからです。

史上初の女性首相も誕生し、アメリカのトランプ大統領も来日。大きな期待感から大きく上昇してしまったから「もう遅い」と思っているのであれば、大間違いです。本当に大きな上昇は、これから。「暴落」という名の調整は何度か挟むでしょうが、本当の大相場はまだ始まったばかりです。

まずは日経平均株価10万円に向けて、「やっと」スタートを切った日本市場。節目の5万円を突破した2025年10月の振り返り、始めていきましょう。

指数9月終値10月終値騰落率
日経平均株価44,933円52,411円+16.64%
グロース250指数745ポイント715ポイント-4.13%
ダウ平均株価46,398ドル47,563ドル+2.51%

10月相場で上がった株・下がった株

そんな2025年10月の株式相場を売買代金と値上がり率・値下がり率のランキングで振り返ってみたいと思います(太字はピックアップ銘柄/データ提供:カブケーションズ)。

・2025年10月の売買代金トップ20

コード銘柄売買代金
19984ソフトバンクグループ11.51兆円
26857アドバンテスト6.88兆円
36920レーザーテック4.40兆円
45803フジクラ4.38兆円
56146ディスコ4.36兆円
67011三菱重工業3.69兆円
7285Aキオクシアホールディングス3.68兆円
88035東京エレクトロン3.43兆円
97013IHI2.78兆円
105016JX金属2.29兆円
118306三菱UFJフィナンシャル・グループ2.12兆円
128136サンリオ1.82兆円
136501日立製作所1.78兆円
147203トヨタ自動車1.63兆円
159983ファーストリテイリング1.59兆円
167012川崎重工業1.56兆円
175801古河電気工業1.53兆円
189501東京電力ホールディングス1.47兆円
196758ソニーグループ1.27兆円
207974任天堂1.23兆円

・2025年10月の値上がり率トップ20

コード銘柄値上がり率
1285Aキオクシアホールディングス+122.0%
27018内海造船+114.0%
39367大東港運+90.0%
44082第一稀元素化学工業+88.4%
57746岡本硝子+74.7%
63914JIG-SAW+67.0%
77711助川電気工業+64.5%
84446Link-Uグループ+63.9%
96330東洋エンジニアリング+63.3%
104062イビデン+62.6%
114418JDSC+60.9%
126022赤阪鐵工所+60.4%
137256河西工業+58.8%
146814古野電気+58.4%
156857アドバンテスト+57.9%
161712ダイセキ環境ソリューション+56.8%
176871日本マイクロニクス+55.7%
186276シリウスビジョン+54.1%
197014名村造船所+53.7%
203195ジェネレーションパス+52.1%

・2025年10月の値下がり率トップ20

コード銘柄値下がり率
13134Hamee-63.4%
2281Aインフォメティス-49.9%
3373Aリップス-46.0%
42334イオレ-40.5%
54370モビルス-39.3%
62291福留ハム-38.6%
7334Aビジュアル・プロセッシング・ジャパン-38.4%
82216カンロ-38.2%
9276Aククレブ・アドバイザーズ-38.0%
10198APostPrime-37.8%
119213セイファート-35.1%
125246ELEMENTS-32.2%
13219AHeartseed-32.0%
14323Aフライヤー-29.9%
154479マクアケ-29.8%
16218ALiberaware-29.5%
175592くすりの窓口-29.2%
184056ニューラルグループ-28.7%
192936ベースフード-28.6%
206594ニデック-28.4%

10月相場でプロが気になった銘柄

このランキングの中から、私・窪田が気になった銘柄をピックアップします。

まるで小型株のよう

売買代金ランキング

【第1位】ソフトバンクグループ<9984> ・・・・・・・・ 11.51兆円(先月5.04兆円)/値上がり率27位:+44.8%(18,685円→27,065円)
【第2位】アドバンテスト<6857> ・・・・・・・・・・・・・・ 6.88兆円(先月3.54兆円)/値上がり率15位:+57.9%(14,650円→23,135円)
【第7位】キオクシアホールディングス<285A> ・・ 3.68兆円(先月1.67兆円)/値上がり率1位:+122.0%(4,875円→10,825円)

AI・半導体関連銘柄のなかでも特にすごかったのがこの3銘柄です。時価総額が大きいのに上昇率はこのとおり。まるで小型株や仕手株のような動きです。

以前、私はこんな風に書きました。

「こんな大型株がこんなに大きく上昇を続けることなんて、もう私の相場人生でないかもしれない」というくらい、大型株の、大きな上昇が、長期間続いています。

これがさらに続いています。まさにバブル。

バブルのとき、トレーダーが「怖くて買えない」なんて言っていたらチャンスを掴み損ねます。やるべきは、崖(暴落)が来る前提で最後の最後まで買い続けて、異変を感じたらすぐに逃げること。明日には崖が来るかもしれない。でも今は買い続けるしかない。

トレーダーであれば、音楽が鳴りやむまでは踊り続けましょう。

平清盛もびっくり

売買代金ランキング

【第3位】レーザーテック<6920> ・・・・・ 4.40兆円(先月3.80兆円)
【第4位】フジクラ<5803> ・・・・・・・・・・・ 4.38兆円(同2.61兆円)
【第5位】ディスコ<6146> ・・・・・・・・・・・ 4.36兆円(同3.79兆円)
【第8位】東京エレクトロン<8035> ・・・ 3.43兆円(同2.84兆円)
【第10位】JX金属<5016> ・・・・・・・・・・・ 2.29兆円(同2.78兆円)
【第13位】日立製作所<6501> ・・・・・・・・・ 1.78兆円(同1.11兆円)
【第17位】古河電気工業<5801> ・・・・・・・ 1.53兆円(同1.45兆円)

もう言葉がありません。上位20銘柄中、AI・半導体関連銘柄が半分を占めています。平清盛もびっくり。「AI(関連)にあらずんば株にあらず」です。

もうね、ほんと、すごい。たぶんバブル。それをわかったうえで、この大相場、最後まで付き合っていきましょう。

改めて確認

売買代金ランキング

【第6位】三菱重工業<7011> ・・・・・・ 3.69兆円
【第9位】IHI<7013> ・・・・・・・・・・ 2.78兆円
【第16位】川崎重工業<7012> ・・・・・・ 1.56兆円

10月27日に米トランプ大統領が来日し、防衛関連予算の増額を確認した、といったニュースなどから注目されました。実際には以前からですが、高市首相になって改めて確認されました。

AI関連銘柄の中にあって目立っていたため、ピックアップ。

大きなうねりの始まり

値上がり率ランキング

【第2位】内海造船<7018> ・・・・・・ +114.0%(7,680円→16,440円)
【第19位】名村造船所<7014> ・・・・ +53.7%( 3,415円→5,250円)
【第28位】三井E&S<7003> ・・・・ +40.9%(4,475円→6,306円)

高市総理が誕生し、日米関係の中で焦点が当たっているのが「造船関連」です。海の物流ですね。

船を作るだけでなく、港での作業やコンテナの荷揚げ荷下ろしなど、中国企業が大きなシェアを持っていますが、「それでいいのか?」というアメリカの方針が、日本の関連企業の背中を押しています。

これは、大きなうねりであることは間違いありません。AI銘柄の値動きの前では全てが霞んでしまいますが、こういった動きも忘れずに見ておきましょう。結構大きく動いていく気がします。

歴史に残る1か月を終えて

日経平均株価5万円もすごいニュースですが、もう一つ、大きなトピックがあります。なんと、10月30日の東証プライム市場の売買代金が10兆円を突破しました。1兆円を切っていた時代を知っているだけに感慨深いです。

そして、この10兆円には大きな意味があります。ただ単に売買代金が増えたという事実確認で終わらせるのではなく、「なぜこんなに増えたのだろうか?」という点を考えましょう。

ちょっと前まで、売買代金は2~3兆円でした。それが3~5倍になっています。株価も上昇し、売買代金も上昇。どういうことか──世界中の投資マネーが日本に集まり始めています

もちろん、アメリカのマーケットは相変わらず大きいのですが、「あれ、やっぱり日本いいんじゃないか?」という見直しが、超大規模に起こってきています。しかも円安。日本株が大きく上昇しているとはいえ、まだまだ割安に映っているのではないでしょうか。

冒頭にも申し上げましたが、本格的な上昇はこれからです。ただしその前に、大きな崖(暴落)や大きな調整は何度も来ると考えています。

でもその先には、日経平均株価10万円が普通になる日が来ます。その日に向かって資産を増やしていこうじゃありませんか!!

まだまだ間に合います。いまからでも始めてください。2030年に日経平均10万円だ!

あ、そうそう。今回ピックアップした銘柄の10月の値動きは、しっかりと覚えておいてください。歴史に残る1か月の動きを覚えておけば、次の大きな上昇をつかむヒントになります。だから、絶対に振り返っておいてくれよな!

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窪田 剛

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