1.メンタルコントロールの重要性

マーケット参加者のほとんどが、売買ルールを持たず感情のみで売買を繰り返している状態だ。

そんな中でトレーダーとして成功する為には、資金管理と売買ルールが必要である。

この重要性に比べたら、投資手法・分析方法・銘柄 などどうでもいいレベルである。

これがどれほど重要なことなのか? という事に気づかず、下らないニュースに付和雷同する者が多く、

今日もまた、どこかで誰かがマーケットから退場を宣告されるのである。

どんなに素晴らしい投資アイディア・着眼力・集中力・分析力があったとしてもルールどおりにトレードをしなければ、利益をコンスタントに出し続けることは不可能である。 

しかし、人間とは弱い生き物でさまざまな感情に支配され、ルールを守る事がなかなか出来ない。

トレードを邪魔する感情は恐怖・欲望・傲慢・怠惰などであるが、これを押さえ込まなければルールを守りトレードを機械的に続けることは不可能である。 

だから、トレードで一番大切なことは メンタル・コントロールなのである。

次の図はトレードにおける優先順位をしめしている。

トレードの優先順位のピラミッドの図

基礎となる精神力が貧弱だとピラミッドは崩壊する。素人はこれに気がつかないで、銘柄ばかりにこだわる。

だから、いつまでたっても勝てないという事に気がつかない。

今回は、最重要な部分をアンタに教えてやるから黙ってやれ!

ピラミッドを支える基礎について教える。

基礎というと、ないがしろにされがちだが、これが出来ないやつが銘柄だなんだと言っているのは、全くもって時間の無駄である。

それでは、

どうやって 一番のベースである精神力 を強くしていけばいいのか?

山に篭って修行すればいいのか?
京都のお寺に行って座禅をすればいいのか?
経験を積めばいいのか?
修羅場をくぐりぬけ度胸がつけばいいのか?

結論から先に言うと、これらのすべては無駄な努力である!!

答えは

自分の精神力の限界を知り、
身の丈にあった資金配分のルール
を作ることである。

つまり、精神力を強める努力をするのではなく、精神的負担がどうやったら少なくなるか?

という事を一生懸命に考えればよいのだ。

重要なことで繰り返して言うが
メンタルをコントロールする秘訣は

精神力を強める努力をするのではなく、
精神的負担がどうやったら少なくなるかを考えて
資金を配分していくことなのだ。

「資金をどう配分するか」と「メンタルコントロール」には密接な関係があるのである。

そこで、精神的負担を少なくする為に必要なことが、建て玉操作である。

建て玉操作とは?

エントリーが一発で決まる事はマズないので、分割エントリーをしてみるとか、建て玉の量を調整するのが建て玉操作と呼ばれるものであり、ロスカットも建て玉操作の技術の一部なのだ。

ロスカットを負け と考えるのではなく

未来のチャンスをモノにするチケットと考えるようになれば、ロスカットも建て玉操作の技術の一部である
と考えられるようになる。


マーケットでプロが素人を狼狽させるのは簡単な事だ。

ギャンブルとトレードは 掛け金が大したことがないと考える方が勝つゲームである。

個人投資家がプロに勝てないのは、自分の金銭感覚が邪魔をするからである。
だから、一度に大きなポジションを建てる。そしてロスカットを躊躇してしまう。

後は何もせずお祈りをするだけ・・・やがて 損失が大きくなって取り返しのつかない事態を引き起こす。
しかし、プロは躊躇なくロスカットが出来る。

なぜなら、証券会社の自己売買部門・機関投資家などのトレーダーが躊躇なくロスカットできるのはトレーダーとして訓練されているし、 一定以上の損失を出すと、ファンドの責任者が強制的にポジションを手仕舞いしてしまうからである。
(当たり前の話だが個人投資家には、ポジションを強制的に決済してくれる、ファンド責任者はいない。)

そして、何より証券会社の自己売買部門・機関投資家のトレーダーが、ロスカットを何の恐怖も感じる事なく躊躇なく機械的に出来るのは

運用資金が他人の銭だからだ。

証券会社のトレーダーにとって運用資金は所詮、他人のゼニであるし他人の老後の資金がどうなろうが知ったこっちゃないのである。

だからこそ、証券会社のトレーダーはロスカット(掛け金)を大したことがないと考えている。

掛け金が他人のゼニで大したことがないと思えるからこそ、大量の資金で売り崩しをしてみたりと素人を狼狽させる事が簡単に 出来るのだ。

だが、個人投資家はそうはいかない・・・・ 
安月給を長年かかってシコシコ貯めた

命より大切な虎の子である。
これが損失そのものを恐れる恐怖の感情となる。

戦場で死(ロスカット)を恐れない兵士と死(ロスカット)を恐れる兵士が戦えばどちらが勝つだろうか?

答えるまでもないだろう。 ロスカットを恐れず躊躇なく実行できるプロ・・・こういった連中と戦うには、自分の個人的なレベルでの金銭感覚を排除し資金に対するパーセンテージで考えられるような思考回路にならないといけない。

そのためにここで

ロスカットの具体的な方法を教える

ロスカットが重要だと言っているやつは多いが、具体的に聞くと意味分からんことを言っているやつが多い。

ここでしっかり学べ。

それじゃあ具体的にどうやれば良いのかを教えてやるからしっかり実践するんだぞ?・・

ではロスカットを具体的にどうすれば良いのか?
アンタが、精神的にキツイと感じる 損失の金額はいくらだ?

ロスカット幅はこれから逆算して決めればいい。

専業のトレーダーはこれでは話にならないがCMB会員の多くは勤め人であり
トレードから利益を叩き出しメシを食っていかなければいけないという方は少ない。

だからまず、自分の負担にならない程度のロスカット幅で可能なトレードをしてみる。

アンタの負担にならない金額が、10万円なら10万円、5万円なら5万、100万円なら100万円のロスが出た時点でロスカットだ。

気にもならない程度の金額なら、ロスカットも躊躇なくできるはずだし、利食いをあせってしまう事もない。

素人は 売買技術が未熟なクセに 欲ばかり一人前で大きなポジションを取りすぎる。

だから、ロスカットができない。 損失を受け止めることができない。

コレを防止するには、ポジションは小さく持て という事だ。
ロスカットの習慣のない者がロスカットを徹底しだすと・・・・

最初は必ず ロスカット貧乏 になる。

ロスカット貧乏に最初は皆なってしまうということを覚えておけ。

ここで、やっぱり、損失を出しても持ち続けていたほうが良いのだと考える者が出てくるが、それは違う。

ロスカット貧乏はエントリータイミングが悪いことが原因なので、それを少しでも改善するにはどうしたら良いだろう? 

と考えるようにすれば良い。

ロスカット貧乏になったら、エントリーのタイミングをずらすだけで利益に近づくのである。


具体的には自分の売買記録を読み返して検証してみる。

そして、何度もシミレーションをしてみて売買ルールを確立するのだ。(しかし、怠惰な心がこれを邪魔する。)

そのうちに、売買ルールを確立させると、トータルで儲けが出るようになり、個々のトレードの損益が気にもならなくなる。

こうなってくると、

「どうせトータルでは儲かるのだから」
と機械的に躊躇なくロスカットができるようになるし自信がついてくる。

この自信がついてから、少しポジションのサイズを大きくしてみる。

ある程度の資金になってくると
今まで、1万円のロスカットが苦痛だったのが全く苦痛でなくなり、10万円のロスカットが屁でもなくなり、
100万円のロスカットも平気になってくる。

そして、個人レベルでの金銭感覚から資金に対するパーセンテージで考えることが出来るようになる。

このように最初は、自分が痛みを感じる金額でロスカットを設定し、それがなれてきて資金量が増えてきたら、資金に対するパーセンテージで考えると良いのだ。

こうなって、初めて精神力が強くなってくるのである。

メンタルをコントロールしている状態とは 平常心 でいる状態のことである。

ということは、先に述べた建て玉操作・ロスカットとは 精神を平常に保つ為の手段の一つであると言える。

これがメンタルをコントロールしている状態なのだ。

そして、

トレードプランを立てた時にロスカットの位置を
決めてそれを決めたら腹をくくる!
恐怖に打ち勝つにはこれ以外の方法はない!!

違う方法があるなら教えてくほしいくらいだ。

ロスカットが安定すると、メンタルも自然と安定してくるから、まずはやってみてくれ。

>>> 2.つい、ルールを無視してしまう人間の弱い心

内田博史のプロフィール

1.メンタルコントロールの重要性

2.つい、ルールを無視してしまう人間の弱い心

3.恐怖から無の境地へ 損切り出来ない心理

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