2026年6月相場を振り返って
なんと、日経平均株価が7万円を超えてきました。

年始の5万円から7万円まで急上昇。「スピード違反」とも言われるような速さを見せています。さすがに高値72,831円を付けた後は調整していますが、依然として高値圏にあります。さらに、為替も約40年ぶりに1ドル162円台まで下落してしまいました。
株高が続いていますが、為替、金利、インフレなど気になる指標も多くなっています。ここから先は、しっかり装備を整えて、安全第一でマーケットの荒波を乗り越えていきましょう。
| 指数 | 5月終値 | 6月終値 | 騰落率 |
| 日経平均株価 | 66,329円 | 70,062円 | +5.63% |
| グロース250指数 | 766ポイント | 707ポイント | -13.66% |
| ダウ平均株価 | 51,032ドル | 52,319ドル | +2.52% |
6月相場で上がった株・下がった株
そんな2026年6月の株式相場を売買代金と値上がり率・値下がり率のランキングで振り返ってみたいと思います(太字はピックアップ銘柄/データ提供:カブケーションズ)。
・2026年6月の売買代金トップ20
| 順 | コード | 銘柄 | 売買代金 |
|---|---|---|---|
| 1 | 285A | キオクシアホールディングス | 72.05兆円 |
| 2 | 9984 | ソフトバンクグループ | 10.93兆円 |
| 3 | 6976 | 太陽誘電 | 10.26兆円 |
| 4 | 6981 | 村田製作所 | 8.46兆円 |
| 5 | 8035 | 東京エレクトロン | 7.40兆円 |
| 6 | 5803 | フジクラ | 6.16兆円 |
| 7 | 6857 | アドバンテスト | 5.71兆円 |
| 8 | 4062 | イビデン | 4.52兆円 |
| 9 | 6920 | レーザーテック | 3.88兆円 |
| 10 | 5801 | 古河電気工業 | 3.71兆円 |
| 11 | 6146 | ディスコ | 3.34兆円 |
| 12 | 8306 | 三菱UFJフィナンシャル・グループ | 2.91兆円 |
| 13 | 5016 | JX金属 | 2.78兆円 |
| 14 | 5706 | 三井金属 | 2.01兆円 |
| 15 | 8316 | 三井住友フィナンシャルグループ | 2.00兆円 |
| 16 | 7011 | 三菱重工業 | 1.85兆円 |
| 17 | 5802 | 住友電気工業 | 1.81兆円 |
| 18 | 6723 | ルネサスエレクトロニクス | 1.76兆円 |
| 19 | 9983 | ファーストリテイリング | 1.73兆円 |
| 20 | 8411 | みずほフィナンシャルグループ | 1.73兆円 |
・2026年6月の値上がり率トップ20
| 順 | コード | 銘柄 | 値上がり率 |
|---|---|---|---|
| 1 | 4265 | Institution for a Global Society | +93.2% |
| 2 | 4179 | ジーネクスト | +91.6% |
| 3 | 2962 | テクニスコ | +87.2% |
| 4 | 2393 | 日本ケアサプライ | +82.0% |
| 5 | 9256 | サクシード | +71.4% |
| 6 | 6166 | 中村超硬 | +67.9% |
| 7 | 6522 | アスタリスク | +67.2% |
| 8 | 3086 | J.フロントリテイリング | +66.8% |
| 9 | 7878 | 光・彩 | +62.6% |
| 10 | 6897 | ツインバード | +61.4% |
| 11 | 7735 | SCREENホールディングス | +60.1% |
| 12 | 7717 | ブイ・テクノロジー | +59.0% |
| 13 | 3544 | サツドラホールディングス | +57.9% |
| 14 | 7245 | 大同メタル工業 | +54.1% |
| 15 | 9237 | 笑美面 | +49.2% |
| 16 | 6336 | 石井表記 | +48.5% |
| 17 | 2388 | ウェッジホールディングス | +47.7% |
| 18 | 8035 | 東京エレクトロン | +47.1% |
| 19 | 460A | BRANU | +44.9% |
| 20 | 3449 | テクノフレックス | +44.3% |
・2026年6月の値下がり率トップ20
| 順 | コード | 銘柄 | 値下がり率 |
|---|---|---|---|
| 1 | 5856 | エルアイイーエイチ | -87.5% |
| 2 | 3681 | ブイキューブ | -66.6% |
| 3 | 7220 | 武蔵精密工業 | -58.7% |
| 4 | 186A | アストロスケールホールディングス | -57.0% |
| 5 | 3133 | 海帆 | -56.6% |
| 6 | 464A | QPSホールディングス | -52.0% |
| 7 | 3853 | アステリア | -51.5% |
| 8 | 8746 | unbanked | -51.2% |
| 9 | 485A | パワーエックス | -51.2% |
| 10 | 2345 | HODL 1 | -50.9% |
| 11 | 462A | FUNDINNO | -48.5% |
| 12 | 4381 | ビープラッツ | -47.9% |
| 13 | 153A | カウリス | -44.7% |
| 14 | 7412 | アトム | -44.4% |
| 15 | 3905 | データセクション | -43.5% |
| 16 | 520A | ジェイファーマ | -42.0% |
| 17 | 402A | アクセルスペースホールディングス | -41.1% |
| 18 | 9412 | スカパーJSAT | -40.1% |
| 19 | 6619 | ダブル・スコープ | -39.1% |
| 20 | 5031 | モイ | -38.2% |
6月相場でプロが気になった銘柄
このランキングの中から、私・窪田が気になった銘柄をピックアップします。
AI関連──「AIに非ずんば株に非ず」
▼売買代金ランキング *()は前月
| 【1】キオクシアホールディングス<285A> | 72.05兆円(32.47兆円) |
| 【2】ソフトバンクグループ<9984> | 10.93兆円(9.06兆円) |
| 【3】太陽誘電<6976> | 10.26兆円(1.65兆円) |
| 【4】村田製作所<6981> | 8.46兆円(2.97兆円) |
| 【5】東京エレクトロン<8035> | 7.40兆円(2.82兆円) |
| 【6】フジクラ<5803> | 6.16兆円(7.74兆円) |
| 【7】アドバンテスト<6857> | 5.71兆円(4.27兆円) |
| 【8】イビデン<4062> | 4.52兆円(2.88兆円) |
| 【9】レーザーテック<6920> | 3.88兆円(2.66兆円) |
| 【10】古河電気工業<5801> | 3.71兆円(5.64兆円) |
| 【11】ディスコ<6146> | 3.34兆円(2.10兆円) |
| 【13】JX金属<5016> | 2.78兆円(2.47兆円) |
| 【14】三井金属<5706> | 2.01兆円(2.34兆円) |
| 【17】住友電気工業<5802> | 1.81兆円(1.64兆円) |
| 【18】ルネサスエレクトロニクス<6723> | 1.76兆円(1.44兆円) |
キオクシアの売買代金がすごいことになっています。今年の始め、東証プライム市場全体の売買代金は一日6兆円ほどでしたが、今ではキオクシア1銘柄で4兆円を超える日もあります。
6月30日は全体の売買代金が11兆円、うちキオクシアが3.2兆円。ここにピックアップした銘柄の売買代金だけで約9.2兆円あります。ここにない銘柄もあわせると、11兆円のうちの9割近くの売買がAI関連銘柄に集中していることになります。
まさに「AIに非ずんば株に非ず」という状況になっており、それ以外の銘柄は鳴かず飛ばずといった状況です。
ただ、この状況にもいつか必ず終わりが来ます。むしろ、いつ来てもおかしくない状況なのですが、意外と長く続く可能性もあります。ここから先は注意しながら、上がるなら買いでついていく、しかし慎重に。そんな局面です。















銀行株──今後に向けて要チェックです
▼売買代金ランキング *()は前月
| 【12】三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306> | 2.91兆円(2.30兆円) |
| 【15】三井住友フィナンシャルグループ<8316> | 2.00兆円(1.54兆円) |
| 【20】みずほフィナンシャルグループ<8411> | 1.73兆円(1.51兆円) |
6月16日に政策金利が0.75%から1.00%に引き上げられました。1995年以来、実に35年ぶりの水準となります。セオリーどおりなら、金利が上がれば株価は下落するのですが、日経平均株価は最高値を更新。
銀行株は、金利上昇による収益拡大期待があるので、メガバンク、そして地銀も、今後注目される場面が出てくるかもしれません。AI関連の陰に隠れてしまっていますが、ぜひチェックしておきましょう。



宇宙関連──視界から外さないように
▼値下がり率ランキング *(前月終値→当月終値)
| 【4】アストロスケールホールディングス<186A> | -57.0%(2,739円→1,176円) |
| 【6】QPSホールディングス<464A> | -52.0%(4,060円→1,948円) |
| 【17】アクセルスペースホールディングス<402A> | -41.1%(865円→509円) |
| 【18】スカパーJSAT<9412> | -40.1%(4,470円→2,677円) |
| 【29】Synspective<290A> | -35.0%(1,896円→1,232円) |
5月に注目していた宇宙関連銘柄たちが、そろって値下がり率ランキングに入ってしまいました。
米スペースXの上場は予定どおり行われ、成功したといってよいでしょう。しかし、今回のIPOは日本からも参加しやすく、実際、多くの人が日本から参加したようです。そのため、スペースX上場の思惑で買っていた日本の宇宙関連銘柄を売って、本家アメリカのスペースXに資金を投じよう、という動きがあったようです。
それでも、宇宙関連は高市政権の掲げる17の戦略分野にも入っているため、今後また動き出す可能性があります。視界からは外さないようにしておきましょう。





今後押さえておくべき17テーマ
6月24日、高市政権は日本成長戦略の柱として「戦略17分野」を策定しました。2040年までに官民で総額370兆円を超える投資が行われる「計画」です。この17分野は、しっかりと押さえておきましょう(金額の大きい順、内訳は割愛)。
| AI・半導体 | 約101.6兆円 |
| デジタル・サイバー | 約55.4兆円 |
| 創薬・先端医療 | 約43.3兆円 |
| 合成生物学・バイオ | 約33.6兆円 |
| 情報通信 | 約28.8兆円 |
| 資源・エネルギー・GX | 約28.8兆円 |
| 航空・宇宙 | 約18.5兆円 |
| 量子 | 約13.2兆円 |
| マテリアル | 約12.7兆円 |
| 防衛産業 | 約2.1兆円〜(※現時点の明示分。今後大幅な追加見込み) |
| 核融合技術 | 約3.1兆円 |
| 防災・国土強靱化 | 約2.6兆円 |
| 海洋 | 約2.4兆円 |
| フードテック | 約2.3兆円 |
| コンテンツ | 約1.6兆円 |
| 港湾ロジスティクス | 約0.6兆円 |
| 造船(LNG運搬船含む) | (金額は他分野と連動・調整中) |
気になっている2つのこと
気になっていることが2つあります。
1つめ。それは、私の周りの友人やその友人までもが、みんなキオクシアを買っていることです。そして、みんなそろって「ちょっと下がっちゃったけど、どうすればいいだろう?」と聞いてきます。答えは「すぐ売れ」なのですが、それは置いておいて。
ここで思い出したのが「靴磨きの少年の話」です。1929年のアメリカでは、靴磨きの少年が株を買っていた。誰もが「買えば儲かる」と楽観していた。それを見たケネディ大統領の父親はすべての株を売り、その後マーケットは大暴落し、世界恐慌が始まった……という有名なエピソードがあります。
2つめ。「マグニフィセント・セブン」といわれる7社(アップル、マイクロソフト、アルファベット、アマゾン、メタ、エヌビディア、テスラ)の株価が調整しはじめています。同じくキオクシア、そして日経平均も高値圏で調整中です。
ここから大きく下落してしまうのか。それとも踏みとどまって、短い調整のまま上昇が継続するのか。注意が必要なタイミングです。
……と、気になる点はありますが、ここからさらに上昇していくのであれば、注意しながらも買いで大きく利益を上げる局面です。ただし、変化を感じたらすぐに逃げ出しましょう。逃げ遅れると大きな損失を抱えてしまうことになります。
もしくは、ちょっとマーケットから距離を置いて、静観してもいいかもしれません。それくらい難しい局面に入ったと感じています。
舞踏会の主役になって
今回の締めに、私が好きな言葉を紹介します。
「音楽が鳴っている間は、みんなと一緒に先頭で踊り続けよう。
音楽が鳴りやんだら、いちばん先にダンス会場から逃げ出そう」(株価が上昇しているうちは買いで儲けろ。下落が始まったらすぐに売れ、という意味)
私ですか? もちろん、私は踊り続けますよ!
逃げる準備をしながらも、舞踏会の主役になって踊り続けます。







