株式投資をやっている人、2位は和歌山、3位は東京 意外なトップは?【都道府県ランキング】


株の学校ドットコムでは、全国の20代~70代の男女10,000名を対象に、株式投資への取り組み実態についてアンケートを実施しました。

その結果、株式投資に取り組んでいる人の割合は29.2%となり、およそ3割の人が株式投資に取り組んでいる実態がわかりました。なお、この回答には投資信託や上場投資信託(ETF)に取り組んでいる方も含まれています。

都道府県別で最も高い数値を示したのは沖縄県の41.8%で、反対に、最も低かったのは岩手県の7.8%でした。トップと最下位の差は5倍以上という結果になっています。

男性で最も高かったのは和歌山県の51.5%、最も低かったのは岩手県の9.4%で、全国平均は37.4%でした。一方、女性で最も高かったのは沖縄県の37.0%、最も低かったのは岩手県と群馬県の6.3%で、全国平均は21.2%でした。男女の全国平均の差は16.2ポイントになっています。

  • 株式投資に取り組んでいる人は全国で約3割
  • 都道府県別で最も高いのは沖縄県
  • 男性トップは和歌山県、女性トップは沖縄県

株式投資に取り組んでいる人、沖縄県がトップ

「あなたは株式投資に取り組んでいますか?」という問いに対して「はい」と回答した割合を都道府県別でランキングにしたところ、株式投資に取り組んでいる人の割合が最も高かったのは沖縄県で、41.8%。4割を超える人が株式投資に取り組んでいることがわかりました。

次いで、第2位は和歌山県の37.1%、第3位は東京都の35.5%、第4位は愛媛県の35.0%、第5位は大分県の32.8%という結果でした。3大都市圏に属する都府県が上位を占めると予想されましたが、意外にも地方の県が多く上位に入る結果となり、株式投資の広がりが見て取れます。

最も低かったのは岩手県で、わずか7.8%でした。以降、青森県14.1%、山形県14.5%、熊本県14.6%、秋田県15.1%となっています。なお、全国平均は29.2%となっており、1位の沖縄県は平均よりも12.6ポイント高く、最下位の岩手県は平均よりも21.4ポイント低いという結果です。

順位都道府県割合 順位都道府県割合 順位都道府県割合
1位沖縄県41.8% 17位長野県29.6% 33位福島県24.4%
2位和歌山県37.1% 18位岐阜県29.6% 34位島根県24.3%
3位東京都35.5% 19位高知県29.4% 35位宮城県22.7%
4位愛媛県35.0% 20位奈良県29.1% 36位静岡県21.2%
5位大分県32.8% 21位香川県28.6% 37位佐賀県20.9%
6位茨城県32.8% 22位山口県28.3% 38位徳島県20.5%
7位愛知県32.7% 23位大阪府28.2% 39位北海道19.2%
8位三重県32.6% 24位広島県28.1% 40位福井県19.1%
9位千葉県32.5% 25位山梨県28.0% 41位鳥取県18.5%
10位神奈川県31.7% 26位京都府27.3% 42位鹿児島県17.1%
11位富山県31.5% 27位石川県27.2% 43位秋田県15.1%
12位栃木県30.8% 28位福岡県26.5% 44位熊本県14.6%
13位兵庫県30.8% 29位宮崎県25.5% 45位山形県14.5%
14位滋賀県30.3% 30位長崎県25.3% 46位青森県14.1%
15位埼玉県29.9% 31位新潟県24.5% 47位岩手県7.8%
16位岡山県29.8% 32位群馬県24.5% 

3大都市圏で見ると、東京都の3位(35.5%)、愛知県の7位(32.7%)、千葉県の9位(32.5%)、神奈川県の10位(31.7%)までがトップ10にランクイン。そのほか、大阪府は23位(28.2%)、福岡県は28位(26.5%)、宮城県は35位(22.7%)などとなっています。

また、トップの沖縄県と最下位の岩手県の差は34ポイントもあり、実に5倍以上となりました。地域による差が思いのほか大きいことも、この調査結果からはうかがえます。

男性で最も多い和歌山県では半数以上

男性に絞った数字で見てみると、最も高かったのは和歌山県で、その割合は51.5%と、唯一5割を超えました。第2位の富山県も46.2%、第3位には全体1位だった沖縄県の45.0%が入り、いずれも高い数値を示しています。なお、全体3位の東京都は9位まで順位を下げる結果となりました。

最も低かったのは、全体順位と同じく岩手県で9.4%。次いで、鳥取県の14.3%、徳島県の18.2%、鹿児島県の18.8%、熊本県の20.8%となっています。男性の全国平均は37.4%で、1位の和歌山県は平均よりも7.6ポイント高く、最下位の岩手県は平均よりも28.0ポイント低いという結果でした。

順位都道府県割合 順位都道府県割合 順位都道府県割合
1位和歌山県51.5% 17位宮崎県37.5% 33位高知県33.3%
2位富山県46.2% 18位神奈川県37.4% 33位長崎県33.3%
3位沖縄県45.0% 19位兵庫県37.3% 33位福島県33.3%
4位三重県44.3% 19位長野県37.3% 36位静岡県28.8%
5位茨城県44.2% 21位広島県37.0% 37位北海道28.8%
6位千葉県43.2% 22位島根県36.8% 38位宮城県26.9%
7位岡山県42.9% 23位奈良県36.2% 39位秋田県23.8%
8位石川県42.9% 24位大阪府36.0% 40位青森県22.7%
9位東京都42.6% 25位栃木県35.9% 41位福井県22.2%
10位愛媛県42.5% 26位新潟県35.6% 42位山形県21.9%
11位群馬県42.0% 27位福岡県35.2% 43位熊本県20.8%
12位山梨県41.7% 28位香川県35.1% 44位鹿児島県18.8%
13位愛知県41.3% 29位佐賀県35.0% 45位徳島県18.2%
14位岐阜県40.0% 30位大分県34.8% 46位鳥取県14.3%
15位京都府38.8% 31位山口県34.5% 47位岩手県9.4%
16位埼玉県37.8% 32位滋賀県34.0% 

女性の最多は沖縄県。

続いて、女性に絞って見てみると、最も高かったのは沖縄県の37.0%でした。第2位は大分県の31.4%、第3位は東京都の27.8%、第4位は愛媛県の27.5%、第5位は神奈川県の25.8%です。男性では上位14都県までが4割を超えていたのに対し、女性で3割を超えたのはわずか2県のみでした。

最も低かったのは、岩手県と群馬県の6.3%でした。以降は、山形県6.7%、熊本県7.3%、佐賀県8.7%となっており、42位の秋田県と41位の青森県を含めた7県が1割を下回っています。

女性の全国平均は21.2%で、男性と比べると16.2ポイントも低くなっています。特に、男性では5割を超えてトップだった和歌山県が女性では20.7%で19位、男性2位の富山県も女性は14.7%で36位となっており、男女差の大きさをうかがわせます。

対して、女性1位の沖縄県は平均よりも15.8ポイント高く、それが全体順位を押し上げる結果となったようです。

順位都道府県割合 順位都道府県割合 順位都道府県割合
1位沖縄県37.0% 17位千葉県21.8% 33位石川県15.2%
2位大分県31.4% 18位大阪府21.6% 34位宮崎県14.8%
3位東京都27.8% 19位和歌山県20.7% 34位岡山県14.8%
4位愛媛県27.5% 20位埼玉県20.6% 36位富山県14.7%
5位神奈川県25.8% 21位広島県20.0% 37位新潟県14.6%
6位愛知県25.3% 22位山口県19.5% 38位静岡県12.3%
7位滋賀県25.0% 23位福岡県19.1% 39位島根県11.1%
8位栃木県25.0% 24位宮城県18.8% 40位北海道10.8%
9位兵庫県24.6% 25位岐阜県18.5% 41位青森県9.5%
10位高知県23.1% 26位茨城県18.4% 42位秋田県9.4%
10位鳥取県23.1% 27位京都府17.1% 43位佐賀県8.7%
12位長野県22.8% 28位長崎県16.7% 44位熊本県7.3%
13位徳島県22.7% 28位福井県16.7% 45位山形県6.7%
14位三重県22.5% 30位福島県16.3% 46位岩手県6.3%
14位香川県22.5% 31位鹿児島県15.8% 46位群馬県6.3%
16位奈良県22.0% 32位山梨県15.4% 

株式投資の一層の広がりが待たれる

全国の男女10,000人を対象にしたアンケート調査によって、株式投資がある程度までは広がっている実態がうかがえたものの、全体で約3割という数字はまだまだ十分とは言えないのではないでしょうか。

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