参考までにひとつ適当なチャートを持ってきました。

このチャートは全体を通して右肩上がりになっていますね。

ということは、株価が上昇しているということなのですが、小さな波の上下を繰り返しながら右肩上がりになっているのがわかりますよね。

では、その波は何故できるのでしょうか。なぜまっすぐ直線にならずに波を打つのでしょうか。

簡単なことですが、意外と答えられない質問かもしれませんね。

聞けば当たり前のことなのですが、そこに人間がいるからです。

チャートは、時系列でならべた株価の集合体と先ほど言いましたが、本質的には、チャートは、時系列でならべた心理の集合体なのです。

あなたが見ているチャートや、取引画面の向こう側には、同じように利益と幸せを願っている数百人、数千人の人間がいるのです。

そしてそれぞれの人たちが、自分の判断で、これからその株が上がるか、下がるかと考えて、売買を繰り返しているのです。

チャートというのは、言い方を変えれば、その銘柄に注目している、生身の人間の心理が表れたものだといっても過言ではありません。

では、

「トレードでは現在の株価が全て」

というのはどういう意味なのでしょうか。

さきほどの投資は企業の価値を判断し、お金を投じるという行為に対して何が違うのでしょうか??

ここで、もう一度チャートを見てください。

たくさんの人間の心理が、一つ一つのローソク足を形作っているのだとしたら、あなたには、このチャートがどのように見えますか?

画面の向こうにいる、さまざまな思惑の人の声が聞こえてきませんか?

チャートと言うのは、株価の値動きの集合体なのですが、味気ない機械的なものなのではなく、とても人間くさいひとつのストーリーなのです。

そして、トレードというのは、人間心理が作り上げる波の行き先を、確率で予測する行為そのものです。

株価が今現在の株価までどういう動きをしてたどり着いたかを分析し、その中にあるパターンを発見したとします。

そのパターンの時は、次の瞬間株価が上にいくことが多いということならば、買いでエントリーする。

逆ならば、売りの判断をする。

そこにあるのは、企業の価値ではありません。常に目の前にある株価だけです。

判断基準は、その企業が何をしているか?ではなく、現在その企業の銘柄を売買している生身の人間が、何をどう判断するか?という心理のみです。チャートのパターンは、人間の心理パターンと言うわけです。

そのため、もちろん100%期待したとおりに動くわけはありません。エントリーした次の瞬間は、株価がどちらに動くかは分かりませんから。

しかし、過去の動きからある程度の方向を予測をし、それを積み重ねることによって利益を出していくのです。

なぜ、過去のデータ、過去のパターンが有効かと言えば、人間の心理というのは、昔も今も一緒だからです。

先ほど投資は農耕のイメージであると言いましたが、それに対して、トレードは狩猟的イメージだといえるでしょう。

今そこには無い未来の果実がどうなるか?ではなく、すでに目の前にある獲物を捕らえるために自分がどう動くかを考える。

トレードにおいて、よく「勝つ」「負ける」という表現が使用されるのも、このような狩猟的イメージから来るのかもしれませんね。

畑を耕していて「勝つ」などという表現はしませんから。

さて、現在は、投資とトレードがゴチャゴチャになっている人が多いために、何をしているのか分からない人が多いようです。あなたは大丈夫ですか?


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投資とトレードとは、見るところが全然違う



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