システムトレードというのは、極論をいうと、先ほどから私が言っている「期待値がプラスのルール」を繰り返せばよい。

「システム化して自動で売買できるんだから、確実に利益が出るでしょう」という話です。

確かに、これだけ聞いていると、利益が出ない方がおかしいと思うかもしれません。

しかし・・・
利益が出ないシステムがある。そして、システムを買って実行している人のほとんどが損ばかりしている。

それは何故でしょうかか?

その理由は、大きく2つに分かれるのですが、まず論外として、システムを売っている本人が、そのシステムを使ってトレードをしていないという場合。

つまり、システムを使って利益を出しているのではなく、システム自体を売ることで利益を出しているという場合です。

実に多いのですが・・・

過去の相場において、プラスの期待値が出るかどうかを検証することが出来るソフトがあります。

そのソフトを使えば、プラスの期待値が出るルールを作ることは、トレードをしていない人でも可能です。

つまり、自分では株式トレードをして利益を出したことが無い人でも、さも「このシステムを使って利益を出している」というように装うことは可能なのです。

ちなみにシステムトレードの欠陥は資金量が多くなると機能しなくなるという点です。

システムトレードも個人が使っているモノから、ヘッジファンドの様な金融のプロが使っているモノまで様々です。

個人が使っているモノも金融大手やヘッジファンドが使っているモノもシステムトレードにおいては致命的な弱点があります。

その弱点をクリアする方法もあるのですが、それには難しい問題があります。

例えば、
ヘッジファンド等のシステムトレードはそのルールがブラックボックスになっていて資金量もコントロールされています。

また、利益を上げ続けている個人のシステムトレードもルールは非公開で、資金量も制限があります。

実は弱点というのは、もし世の中にシステムトレードの商品や教材が販売されていたとしても機能するのは、その資金量が一定以下の時で、資金量があるレベルを超えるとそのシステムは機能しないという弱点があるのです。

もう少し具体的に言うと、そのシステムに投入される資金量が、そのシステム売買する株価に影響を与える金額になった時点で、そのシステムは機能しなくなるのです。

なぜなら、買いたい時に自分の資金で買い上がってしまって、欲しい金額で買えなくなってしまいます。市場に売られている株数には限りがあります。

つまり、あまりに大量の資金で買ってしまうと、自分で買った行為そのもので株価が上がってしまうのです。

もちろん、一人の単位であれば、そうなる事も少ないのです。しかし、システムトレードとして公開をしている時点で、複数の人が同時に資金を入れることになる。すると、株価が意図せずに動いてしまいます。

逆に売りたい時には、自分がどんどん多く売ると、買い手も限られているので、自分の売りでどんどん価格を下げてしまって売りたい金額で売れなくなってしまうのです。

自分の売買の金額が株価に影響を与える資金量になると、そのシステムは機能しなくなるという事です。

分かりやすくいうと、こっそり少ない資金量で行っているシステムトレードは機能することはあるが、それが儲かるシステムとして多くの人に周知された時点で機能しなくなる。

よって過去の検証で機能すると言われるシステムトレードも公開されると間もなく機能しなくなる時期があるという事は理解しておいた方が良いのです。

結論を言うと、システムトレードはそのシステムを開発した人が、他の人にそのルールを公開しないで限られた資金で行う範囲においては有効だが、それが販売され普及し、資金がある一定の量を超えるとそのシステムの資金が株価に影響を与え、自分の買いで株価を上げ、自分の売りで株価を下げるので機能しなくなる。

ということなのです。

一部アービトラージ(裁定取引)のシステムトレードも証券会社の規制等によって個人レベルでは機能しないシステムがほとんどです。余程の規模で資金量がある場合を除いては機能しにくいと思って間違いはありません。

そして、これがシステムトレードの実態です。

以上をまとめますと、

資金量がコントロールされるシステムトレードでないと機能しなくなる。だから一般に販売されているシステムは過去の検証では機能しても、普及すればするほど近い将来機能しなくなり利益は上がりません。

以上の理由から、結局はシステムを買ってきても利益を上げ続けることができないということになります。

誤解⑥
プロトレーダーは株価の予想が上手い

「プロのトレーダーは、神がかり的な能力で、株価が騰がるか下がるか予想できる」

あなたはそう思っていませんか?
これも盲目的に信じられていることですが、それは大きな間違いです。

プロトレーダーは100%未来が読めるという予想が出来るわけではないのです。

予想する能力は、誰しもさほどの違いはありません。

では、プロトレーダーと、そうでない人を分ける決定的な違いは何か?


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プロがやっているのは、予想ではありません。



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