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こんにちは。
株の学校ドットコム 講師のクボタです。

本日、日経平均が420円下落し、
16,000円まで割り込み、15,661円となりました。


大きな下落になってしまったので
驚いている人もいるかもしれません。

ですが、要因を分解してみれば
「たいしたことない」ということがわかってきます。

これは想定された下落、

というより、
ある程度、想定された調整でした。

なぜなら、
株価は一直線で伸びるのではなく、
常に調整しながらトレンドを作っていくものです。

もちろん、だからといって
損切りしなくていいということではありません。

なので、
例えば今回の調整は、
狼狽することなく、冷静に相場に向き合って、
来たるべきチャンスに備えてもらうための
良い機会だと思っています。


ただ、
なぜ今回は調整が入ったのかという理解は、
自分なりにしていく事が必要です。

では、
今回、私が仮説を立てた調整のポイントを2つ
説明したいと思います。

■1つめ:日経平均の売買代金について。

日付 日経平均 東証一部売買代金

9/17 15,888円 1.81兆円
9/18 16,067円 2.38兆円
9/19 16,321円 2.75兆円
9/22 16,205円 2.01兆円
9/24 16,167円 2.22兆円
9/25 16,374円 2.33兆円
9/26 16,229円 2.03兆円
9/29 16,310円 1.89兆円
9/30 16,173円 2.28兆円
10/1 16,082円 2.14兆円
10/2 15,661円 2.59兆円

ここに一つのポイントが見えます。
どこだと思いますか?

見立ての仕方は、データは時系列に見るというのが
ポイントです。

今一度、上のデータを時系列に見てください。
いかがでしょうか?

時系列に見て、
気づいたでしょうか。

では、
私の見立てを解説します。

9/17 15,888円 1.81兆円
9/18 16,067円 2.38兆円
9/19 16,321円 2.75兆円
9/22 16,205円 2.01兆円
9/24 16,167円 2.22兆円
9/25 16,374円 2.33兆円
9/26 16,229円 2.03兆円
9/29 16,310円 1.89兆円←ポイント
9/30 16,173円 2.28兆円
10/1 16,082円 2.14兆円
10/2 15,661円 2.59兆円


9/18に16,000円という節目を突破しました。
その後、16,300円付近に上値抵抗線ができています。

ここまではいいのですが
問題は「売買代金が思ったよりも大きくならなかった」
ことです。

9/29に16,310円と16,300円を超えて
高値引けをしています。
なのに、売買代金が1.89兆円にとどまってしまった。

通常、高値を更新していく場合
売買は盛り上がっていきます。

なのに、盛り上がりきれず
失速してしまった。

日経平均に関しては、
月曜日は売買代金が下がりやすい傾向はあります。

とはいえ

節目を超えてきたにもかかわらず
売買が盛り上がりきれなかった。

16,000円は維持しつつも
弱さを見せはじめたのが9/29でした。

この様に、
株価の節目と、売買代金の時系列データを見ると、
近いうち、調整があるかも知れないという仮説が立つ訳です。

しかし、
これは予言ではありませんし、予想することでもありません。

ただ、
調整があるかも知れない仮説を持って株価を見ていると、
狼狽することは少ないのです。


■2つめ:為替について

8月半ばまで102円付近で横ばいだったドル円が
1か月半で110円を超えてくるまでになりました。

そして、昨日10/1に110.08と
節目である110円を超えてきました。

問題はそのあとです。

110円を達成した後は一転
108円まで円高が進みました。

110円という節目の達成により
利益確定売りに押され、一気に円高が進みました。


また、今回の円安は
円安というよりもドル高でした。

なので、
ユーロに対しては、円安になっていません。

アメリカ経済が好調なため
ドルが急激に買われていた。

でも、急に買われすぎたために
アメリカ景気に水を差すのではないかとの
思惑が広がり、結果的にNYダウが大きく下落しました。


為替に関しては、
ドルに対して110円という達成感により利益確定がはいった。
さらに、急激なドル高に対して警戒感がでて、海外市場が崩れた。

それが、10/1に110円を達成した後の動きでした。

常に節目は意識することが必要
という事を考えると、ある程度調整は考えられる展開でした。

以上、2点が今回のポイントとなりますが、

この2点を見ながら全体を見て考える印象は、
「基本的なトレンドは変わっていない」

ということです。

もちろん、
予想ではありません。

しかし、
トレンドという意味では、
日経平均にしても、為替にしても
依然としてトレンドは変わっていません。

ただ、売買が盛り上がりきらなかったため、
16,000円と110円という節目でいったん利食いしておこう。

その利食い売りが重なった事は、
今回の下落で意味が分からなく狼狽した人にとっては、
非常に学ぶポイントになると思います。


香港のデモ、アメリカの空爆、
ロシアとウクライナ、スコットランドの独立・・・

さまざまな外部要因は、
今回のポイントでは意識していません。

なぜなら、上記要因の根が深く、
これからの隠れた大きな原因がもしあるのなら、
こんな下落ではすまないからです。


もちろん、今後なんらかの要因でトレンドが
変わってくる可能性は十分あります。

ですが、現状ではトレンドは変わっていませんし、
注意は必要だが、恐れる必要はありません。

むしろ、チャンスが生まれないか
じっくり観察を始める時期。

ということです。


私たちは、
この変わらぬトレンドを見ながら、
いま正に次の仕掛けの準備をしていこうと思っています。


今日のメールのまとめです。

現状
1.日経平均の売買が盛り上がりきらなかったため利食いに押された
2.ドル高への警戒感と110円の達成感により利食いに押された

よって、大きく下落はしたが
基本的なトレンドは変わっていない。

今後
基本的なトレンドが変わっていないとはいえ、すぐに「買い」
ということではない。

注意をしながらしばらく監視を続け、
上昇、下落どちらにもチャンスがあると考えて準備をしておく。

大切なので繰り返し言います!
このトレンドに乗っていくためには、今、準備をする必要があります。


ここがポイントです。

もし、現在ポジションがある場合は、
自分の売買ルールにのっとってのポジションか?

必ず確認してください。

もし、そうでない場合は、
損切ポイントを再度確認し、
きちんと決済するようにしてください。


間違っても、今日のメールがトレンドが続くからと言ってるからと
いう理由で、損切をしないという事が無いようにしてください。

損切りをしないのと、
次のチャンスを掴むための、
利益を出すための準備はまったく違うので、注意をしてください。

もし、あなたの売買ルールにのっとっていない場合で、
相場が荒れ始めたときは特に、ポジションを持たないというのは、
非常に立派なポジションです。

来るべき次のトレンドに備えて、
しっかり準備をしておくようにしましょう。

**************

今回の調整を受けて、
次なるトレンドに備えて利益を上げるチャンスを掴むのであれば

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株の学校ドットコム
講師 窪田 剛

※本コラムは、株の学校ドットコム 無料講座受講者に配信したメールをもとにして掲載しております。



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