多くの方に選ばれて受講者数900174名突破(2024/12/09現在)
現役プロトレーダー講師コラム 2022年9月20日
ダブルスコープ(6619)の保有に関して

株の学校ドットコムの窪田です。

あなたはダブルスコープという株を保有していますでしょうか。

9月20日現在二日連続ストップ安が続いており、

しばらく「売れない状態」が続きそうなので緊急でコラムを書いています。

また、これは、

現在保有しているかどうかに関わらず

とても大事なことです。

ですから、しっかり読んでくださいね。

何が起こっているのか

東証プライム市場に上場しているダブルスコープ(6619)という銘柄が

ストップ安が続いています。

この銘柄は、子会社が韓国で上場するということで

特に個人投資家に人気で、信用取引を利用して(証券会社に借金をして)

買っていた人が多く損切りしたくてもできない状況になっています。

そしておそらくですが、多くの人が

証券会社に対して借金を負ってしまうということになるでしょう。

何が問題なのか

この銘柄は

ツイッターやその他SNSなどで「買い煽り」が盛んでした。

「ここはとても業績が良いので買いだ」

「子会社の上場で大きな利益が出る」

「ここを買っているだけで年収以上儲かっている」

多くの人が「自分に都合よく」分析をしてそれをSNSで発信することで

多くの人を巻き込んでしまいました。

ダブルスコープ株に関して、

あなたがどういう状況で関わっているかは

私には分かりません。

ですが、

どんな状況であったとしても

今後絶対ためになることだと思っていることをお伝えします。

1.保有してしまっている場合は損切をして、休む

2.保有していない場合は、他人事とせず、ここから最大限学ぶ

3.資金管理はしっかりと行う

4.SNSは疑え

まず、

1.保有している場合は損切をして、休む

もし現在、あなたがダブルスコープを保有している場合、

次の寄り付きで必ず決済してください。

成り行きで売り注文を出しておくことです。

寄り付いた後、少しでも高いところで売りたい。

寄り付いた後の反発を取りたい。

そんなことしようと思わないでください。

冷静に、虎視眈々と反発を狙っている

新規参入組に対して、焦っている人に勝ち目はありません。

なんとか損失を減らしたい。

そう思う気持ちは痛いほど理解できます。

ですが、現在保有しているのであれば、

まず、決済をしてください。

繰り返します。

もし現在保有していたら

すぐに成り行きで売り注文を出してください。

そして、寄り付いたら

3日以上は休んでください。

そして、落ち着いたら、

しっかりと今回のことを振り返ってほしいと思います。

反省し、次に活かす。

今現在稼いでいるトレーダーはみんな

ライブドアショックやリーマンショック

東日本大震災などで同じように傷つき、

それでも目を背けずに向き合って、糧にしているのです。

まずは、しっかりと損切りをして

少し休んで、振り返りをする。

そうすることで、「次」につながります。

振り返りをすること。

これが、非常に大切です。

私自身、アキュセラという銘柄で数千万円の損を出しました。

数千万円あった含み益が

6日連続ストップ安になり

結果として数千万円損失を出しました。

そして、

寄り付いた日にすべて損切をし、

反発狙いもしませんでした。

でもそこから

きちんと振り返りをし、

間違いを間違いと認め

同じ間違えは繰り返さないと学び

それ以降はどんな状況でも危機回避能力が働くようになりました。

誰でもミスはします。

でも、そこから学ぶかどうはアナタ次第です。

今回もし保有してしまっているのであれば、

残念ですが損失を受け入れて

でも、それを糧とすることを

とても辛いのは承知ですが、やってほしいと思います。

でも、まずは、落ち着くまでは休んでください。

大丈夫。

長い人生生きていればいつでも取り返せます。

2.保有していない場合は、他人事とせず、ここから最大限学ぶ

今回巻き込まれていない場合でも、

関係ないと思わないでください。

たまたま保有していなかったとしても

明日は我が身です。

相場に長くいれば、多かれ少なかれ

どうにもならないといった状況に、

必ず巻き込まれます。

そうなった時にどう対応するかで、

今後積み重ねていく利益が一瞬で消えるのか

きちんと残していけるのかが決まります。

保有していなかったとしても

今回のケースをそれぞれノートにまとめたり

「もし保有していたらどんな気持ちだろう」

と考えてみてください。

こういったケースは、経験として

蓄積していくための大きなチャンスでもあります。

3.資金管理はしっかりと行う

やはりトレードにおいては

資金管理がとても大事です。

これは、私が身をもってお話しできることですが、

アキュセラの時に大きく損失を出しましたが、

総資金に対しては大きなダメージはありませんでした。

もちろん、

出してはいけない損ではあったのですが、

それでもすべてを失うというところからは

遠いところにありました。

これは、資金管理のルールを守って

トレードをしていたからこそ。

だからこそ、

その後も、トレードで稼ぐことができています。

これまでも、資金管理に関しては

何度も口を酸っぱくして言っていることですが、

自分でも実行してきて本当に大事だと考えています。

ですから、

ぜひこの機会に、くどいようですが

お伝えしておきます。

4.SNSを疑え

今回は特にSNSが被害を大きくした印象があります。

ツイッターやブログなどの文字情報だけでなく

YouTubeなどを利用して動画で(間違っているのにわかりやすく)

簡単に拡散できてしまうのが被害を大きくしたと思います。

儲かっている人って、それを自慢したいし

自分のポジションを正当化したいので

都合のいい情報だけを発信するものです。

さらによくないのは、

だまそうと思ってやってるわけではなく、

悪気なく、良かれと思って「間違ったことを拡散」してしまっていることです

そして、そういう人達は

「この株危ないよ」という声には耳を貸しません。

人間だもの。

その気持ちはわかります。

そしてこういったことはこれからも繰り返されるでしょう。

この記事を読んでいる人は

SNSは疑ってほしい。

聞こえのいい情報に惑わされないでほしい。

心の底からそう思って、最後に書かせていただきました。

こういう連続ストップ安というのは定期的に起こります。

巻き込まれるのはしかたないです。

でも、回避できるということを知っておいてください。

株の学校ドットコム
講師 窪田 剛

※本コラムは、株の学校ドットコム 無料講座受講者に配信したメールをもとにして掲載しております。
※本コラムは、短期トレードの視点でアドバイスをしています。長期投資向けのアドバイスではない点にご注意ください。



現役トレーダー講師コラム バックナンバー